業務用製氷機の売却相談メモ|型式・ストッカー・パッキン・給排水・停止期間を分けて記録
しばらく止めていた業務用製氷機を売却相談へ出すとき、記憶だけを頼りに「以前は動いていた」と伝えると、現在確認できている状態との境目が曖昧になります。一方、相談のためだけに電源や給排水をつなぎ直したり、パッキンや配管を外したりする必要はありません。
用意したいのは、製氷機一台につき一つの記録です。見て確認したこと、過去の記録、分からないことを分けるだけでも、機器の状態が伝わりやすくなります。
一台の記録を6つの欄に分ける

写真を撮り始める前に、記録欄を作ります。型式、ストッカー、スコップなどの付属品、パッキン、給排水、停止期間の6欄です。一枚の写真にすべてを収めるのではなく、各欄に対応する写真と短いメモをそろえます。
- 型式:銘板の写真と、読めた文字列
- ストッカー:庫内全体、底面、扉を開けた状態
- スコップなど:有無、個数、保管場所、見える状態
- パッキン:扉の四辺、閉じた状態と開けた状態
- 給排水:見える接続部、配管の向き、床側への経路
- 停止期間:最後に使った時期、停止後に行ったこと、現在の接続状態
記録日と「現在の状態」を冒頭に置く
同じ製氷機でも、営業中に確認した内容と、停止後に確認した内容は分けます。記録日のほか、「現在は電源を入れていない」「給水の状態は未確認」「厨房内の元の位置にある」といった現状を冒頭に書いてください。
確認できなかった欄は空白にせず、「未確認」「機器を動かさないと見えない」と記します。推測で埋めないことが、記録の精度を保つ近道です。
型式とストッカーは、同じ機器でも記録を分ける

型式は銘板に表示された文字列を、記号やハイフンを含めてそのまま写します。文字が薄い、反射して読めない、銘板の場所が分からない場合は、似た文字列を推測せず、銘板周辺を含む写真を残しましょう。
銘板は「寄り」と「設置位置」の2枚
文字を確認する近接写真だけでは、それが製氷機本体のどの部分にある銘板なのか分かりにくいことがあります。銘板が読める写真に加え、本体との位置関係が分かる一歩引いた写真を残します。
製氷部と貯氷部が分かれているように見える機器では、それぞれの外側に銘板があるか、動かさずに見える範囲で確認します。見つからなければ「ストッカー側の銘板は未確認」と書けば十分です。
ストッカーとスコップは一緒に写して、記録欄は分ける
ストッカーは、扉を開けた全体、底面、扉の裏側が分かる写真を残します。水滴、汚れ、変色、傷などが見える場合は、原因を決めつけず「右奥に変色あり」のように位置と見た目だけを書きます。
スコップなどの付属品は、ストッカー内にあるか、別の場所で保管しているか、見つからないかを記録します。「付属品あり」と一括せず、確認できた物の名称と個数を分けておくと整理しやすくなります。
パッキンと給排水は、外さずに見える範囲を残す

パッキンは、扉まわりのゴム状の部分を四辺に分けて撮ります。全体写真のほか、浮き、切れ、変形、変色など気になる箇所があれば近接写真を加えます。確認のために引っ張ったり、取り外したりはしません。
閉じた状態も一枚残す
扉を開けた写真だけでなく、普段どおり閉じた外観も撮影します。閉めたときに気づいたことがあれば、「左側に隙間があるように見える」など、断定せず見たままを書きます。扉を押さえ続けなければ閉まらないなど、通常と異なる扱いをした場合もメモに含めます。
給水と排水は別々の欄にする
給排水は、「配管あり」だけではなく、給水側と排水側を分けます。機器背面や側面から見える配管、バルブ周辺、排水管が床側へ向かう様子を、機器を引き出さずに撮れる範囲で残してください。
- 給水:接続中か未確認か、見える配管の向き、周囲の濡れ
- 排水:ホースや管の見える範囲、床側への経路、受け口が見えるか
- 共通:撮影時に水が残っていたか、清掃直後だったか
濡れや跡があっても、それだけで漏水や故障とは断定できません。清掃直後か、停止後も濡れていたのかという撮影時の状況を添えます。接続部を緩めたり、本体を移動させたりしなければ見えない場所は、未確認のまま相談します。
停止期間は「最後の使用」と「現在の動作」を混ぜない

長期停止中の製氷機では、「最後に氷を作った日」と「電源を切った日」が同じとは限りません。正確な日付が分からなければ、「2025年1月ごろ」「前年夏の営業終了後」のように、分かる範囲で時期を記録します。
停止期間欄に残したい内容
- 最後に製氷を確認した日、またはおおよその時期
- 電源を切った日、もしくは切った時期
- 停止時に清掃や水抜きをした記録の有無
- 停止後に本体を移動したか、配管を外したか
- 現在の電源・給排水の状態で、確認できることとできないこと
過去の記憶しかない場合は「停止前は使用していた」とし、現在の動作確認済みとは書きません。売却相談用の記録を作るためだけに、外した配管を戻したり、通水や再起動を行ったりせず、現状を先に伝えて確認方法を相談してください。
ホシザキは、製氷機のお手入れガイドと、長期間使用しない場合に参照できる案内を公開しています。実際に清掃、停止、再開を行う場合は、これらの公式情報に加え、手元の機種の取扱説明書を確認してください。売却相談のための状態記録と、機器を再稼働させる作業は分けて考えます。
写真とメモを同じ順番でそろえて相談する
記録ができたら、全景、銘板、ストッカー、スコップなどの付属品、パッキン、給水、排水の順に写真を並べます。メモも同じ順番にすると、どの記述がどの写真に対応するかを追いやすくなります。
そのまま使える記録文の形
記録日:○年○月○日
型式:銘板に「○○」と表示/一部判読できず
ストッカー:空の状態、底面に水滴あり、清掃直後
スコップ:1点あり、別保管
パッキン:四辺を撮影、右下に変形のように見える箇所あり
給水:接続状態は外側から撮影、バルブ操作はしていない
排水:床側への管は見えるが、接続先は未確認
停止期間:最終使用は○年○月ごろ、現在の動作は未確認
機器の概要を確認したい場合は、厨房買取プロの製氷機ページを参照できます。手元の記録をもとに相談を進める場合は、お見積り依頼ページをご利用ください。
すべての欄を埋めることより、どこまで確認したかを明確にするほうが大切です。型式や停止時期が曖昧でも、推測せず「読めない」「覚えていない」「動かさないと見えない」と残せば、無理な分解をせずに現在の状態を伝えられます。

